飼料イネとは

○今、我が国の畜産は、海外から多くの飼料(穀物や牧草)の輸入に依存しています。

輸入 飼料用穀物 2,400万トン/年(ニワトリ、豚、牛など)

輸入 乾草    152万トン/年(牛用 牧草地 約15haに相当)
○一方、稲作は、米消費の減少と貿易事情による米輸入などから、減反を余儀なくされ、水田が余っています。

米生産調整(減反)面積 96ha

麦・大豆・飼料作物・野菜など転作面積 5060ha

作付けされていない水田面積 40万ha前後
○転作として牧草や
飼料作物(トウモロコシ、ソルガム)を転換畑で生産しています。が、

排水が悪く軟弱な水田が多く、湿害等で、飼料作物を毎年安定して栽培することが難しい条件です。

 

○水稲はモンスーン気候に適した作物で、昔から水田で栽培されております。

 

○食用の米を生産する水稲を、飼料用の多収品種に改良すれば、水田で飼料が生産できます。

  水稲(コシヒカリなど)10a当たりの収量 → 玄米約500kg 

  稲藁が約500kgあり、稲作物全体の収量 → 乾物(DM)1,000kg/10a

  食味など品質は良くないが多収の品種では玄米700800kgの収量があり、

茎葉も含め全体(ホールクロップ)で1,400〜1,600kgとれるデータがあります。

  飼料用トウモロコシ(ホールクロップ)の10a当たり乾物収量 → 1,4001,800kg 

  飼料イネの品種開発をすれば10当たり乾物収量 → 2,000kgも夢でないといわれております。

 

 飼料イネでトウモロコシ並の収量も期待されております。

 

   飼料用穀物    濃厚飼料

   牧草や飼料作物  粗飼料

○米の実った稲を、茎葉と一緒に収穫して利用する(ホールクロップ)は、乳牛や肉用牛の良いエサになります。

(飼料イネの品種によっては茎葉が主体で出穂前に収穫する場合もホールクロップと考える。要するに穀実利用の飼料米と区別する)

   余っている水田で飼料イネを生産すれば

   乾草の輸入を0トンに減らし

   飼料用穀物の輸入を10%〜20%減らす計算も可能です。

○そのため、飼料イネの品種開発から、栽培・収穫・調整、家畜への給与に至る技術開発が必要です。

 

 

 


 

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